背景と人物を両方綺麗に撮影するには

背景と人物を両方綺麗に撮影するには

綺麗な景色をバックに人物を撮ったら人物が暗くなってしまった、又は逆に背景が明るすぎて何が映っているかわからなくなってしまった、という経験はありませんか?

これは逆光など、人物と背景の濃度差(明暗差)によりそのように写ってしまいます。

  • 露出を背景に合わせると背景は綺麗だが人物が暗い
  • 露出を人物に合わせると人物は綺麗だが背景が明るい

この状況をカバーするには撮影時にフラッシュ又はレフ板を使うか、撮影後の画像処理が良いと思います。

【撮影時のフラッシュ又はレフ板の使用】

撮影時にフラッシュ又はレフ板を用意できる場合は使用します。

露出を背景に合わせ、人物が暗くなるのでフラッシュかレフ板の光を人物にあてて人物を明るくします。

  • カメラの設定はマニュアルで背景に露出を合わせ、人物が綺麗になる光量にストロボを設定する。
  • マニュアル設定が難しい場合や時間がない場合は通常使用している状態でフラッシュONにしてみる
  • レフ板は観光には持っていかないと思いますので省略します(笑)

【撮影後の画像処理】

  • 前回、花の写真撮影のお話でも書きましたがRAWで撮影する(前回記事はこちらからご覧ください)
  • 撮影後のRAW現像で調整する。方法は色々試して自分の好みに合わせる、ということになりますが以下の2つが簡単でそれなりに綺麗になるかと思います。
    ①全体露出を背景に合わせ、暗くなった人物をシャドウで調整
    ②全体露出を人物に合わせ、明るくなった背景をハイライトで調整

個人的には暗いものを明るくするほうが綺麗にいくケースが多いと思いますので上記①をまずは試してみてください。

以下キヤノンのサイトにキヤノンカメラ付属の現像ソフトの機能紹介がありますので参考になれば、と思います。

http://cweb.canon.jp/eos/software/dpp4.html

〇フォトショップ等の画像処理ソフトがあれば、それを使用する、というのも1つの手段です。この場合もRAW現像と同じように

  • ハイライト又はシャドウで調整
  • 覆い焼き/焼きこみツールで調整
  • マスクを使用し特定部分の濃度を調整

他にも色々方法はあるかと思いますので色々調整してみてください。

下の写真は撮影後、画像処理ソフトを使用して調整した事例です。人物、背景ともに綺麗になり、思い出の写真となりました。

修整事例

せっかく綺麗な背景で撮影した写真、人物も背景も綺麗にしたいですよね。同じような悩みをお持ちの方は是非お試しください。